福 岡「市街化調整区域」 探 訪

福岡市の市街化調整区域に関する情報を発信します。

市街化調整区域の耐震基準について

日本の耐震基準は昭和53年の「宮城沖地震」をきっかけに、昭和56年、大幅に見直されました。

また、平成7年の「阪神、淡路大震災」をきっかけに、平成12年にも、耐震基準はより強化されました。

今では、震度7程度の大規模地震でも倒壊を免れる耐震強度が義務付けられています。

 

一方で市街化調整区域では、昭和45年の線引後、開発行為が抑制されているので、線引以前に多くの建物が建てられ、それ以降はあまり建物が建てられていないはずです。

だとすれば、昭和53年度以降に強化された耐震基準を満たしていない木造建築物が多く存在しているのではないかと想像します。

(このあたりは、今後調査していきたいと思います)

 

福岡市では、昭和53年以前に建てられた木造建築物の耐震診断ならびに耐震化工事を推進しており、案件によっては助成金や免税なども使えるそうです。

 

こちらに詳しく掲載されています。

 

一般社団法人 福岡市耐震推進協議会

福岡県 耐震診断アドバイザー派遣制度

公益社団法人 福岡県建築士会

論文の書き方

今日、某大学の先生から「論文の書き方」について

いくつかアドバイスをいただきました。

 

その中で、とても参考になった内容をひとつ・・

 

先生曰く

「市街化調整区域の規制緩和」は施行されてまだ1,2年しか経過していないのだから、論文で、何かしらの結論(規制緩和の是非)を示すのは「時期早々」ではないか・・

それより、今、この瞬間に起こっいる事象だけを切り取って論じた方が

論文の有効性は高いんじゃないか・・。

例えば、「1年たっての成果や問題点もしくは課題」を示す。

 

 といった感じの内容でした。

 

色々とアドバイスを受けながら、頭が整理できたような気がします。

ありがとうございました。

市街化調整区域の課題(農林水産業)

市街化調整区域が抱えている課題には、

少子高齢化による地域コミュニティの衰退だけに留まらず、

農業の担い手不足からくる「耕作放棄地」の拡大という問題も存在しています。

(市街化調整区域の基盤産業は、もちろん農林水産業です)

 

 市街化調整区域の規制緩和についての研究をする上では

福岡市がすすめる制度「市街化調整区域で”住”むこと」と同時に

市街化調整区域の農林水産業を活性化させる施策にも

注目しなければいけません

 

参照:福岡アジア都市研究所『福岡市の市街化調整区域を対象とした 集約化シナリオの検討と施策提案』

市街化調整区域の少子高齢化

福岡市が、市街化調整区域での土地利用の規制緩和

指定既存集落でのあらたな建築などの新制度の運用をすすめるのには

その地域での「少子高齢化」が課題とされることが前提にあります。

そこで、「少子高齢化」の現状をみるため4つの図を照らし合わせて確認します。

 

図1は、都市計画区域区域区分を表したものです。

薄黄色い地域が市街化調整区域にあたります。

 

 ー 図1 福岡市 都市計画区域 区域区分 ー

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福岡市ホームページ 都市計画 20頁

http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/22325/1/03.toshikeikaku.pdf

 

 ー 図2 福岡市 都市計画区域 校区別地図 ー

  

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http://livedoor.blogimg.jp/urban_els/imgs/b/7/b70b4228.jpg

 

小さくて見えづらいですが、図2は、校区別の地図です。

市街化調整区域の規制緩和指定された8校区が確認できます。

 

ー 図3 校区別人口増加率(1990ー2014)ー

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福岡市 福岡人口ビジョン(素案)平成27年 

http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/49519/1/jinko-vision-soan.pdf

 

図3は、校区別人口増加率を表しています。

この図を見る限り、市街化調整区域内の規制緩和指定された8校区での人口減少が顕著にあらわれています。
その一方で、同じ西区でも元岡地区は、九州大学移転の影響で人口が急激に増加しています。

 

図4 校区別65歳以上人口比率(2014年)

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福岡市 福岡人口ビジョン(素案)平成27年 

http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/49519/1/jinko-vision-soan.pdf

 

図4は、校区別65歳以上人口比率を表した図です。

この図をみても、指定8校区での高齢化が明確にあらわれています。

これら地域は、農林水産業が集積された地域でもあります。

 

これらの図を照らし合わせてみると

市街化調整区域の「少子高齢化」問題が確認できます。

 

ハナシは変わりますが、

中央区「福浜校区」の少子高齢化が気になりますね。

  

 

市街化調整区域の規制緩和

市街化調整区域では人口減少、少子高齢化の進展等に伴い地域コミュニティの維持、活性化が大きな課題となっております。

福岡市はそれらの課題解決に向けて「自然と調和した市街化調整区域のまちづくり」を掲げ、規制緩和による民間活力の導入等、地域特性を活かした地域の主体的な取り組みを支援することとしました。

これまで、市街化調整区域は市街化を抑制し自然や農地を保全する為、居住者の生活利便施設など以外は建築できないなどの規制がありましたが、今回の規制緩和によって新たに生産者以外が営む施設や観光客を対象とした施設などの建築が可能になりました。

 

規制緩和が指定された地域は

東区 : 志賀島勝馬

早良区: 脇山、内野、曲渕

西区 : 北崎、今津、能古

の8校区です。

 

新たに立地可能となる建築物は

地域の農林水産業や観光などの産業振興に寄与する

。レストラン、カフェ、直売所、宿泊施設、体験 交流施設、観光案内所、土産物屋

 

(これらの施設を市街化調整区域内に建築するには、地域住民との合意形成など様々なプロセスを踏まえなければなりません)

 

参照:福岡市市街化調整区域地域産業振興施設立地申請の手引